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AMD CPU上でAndroidエミュレータを起動する方法

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AMDから高性能で安価なRyzenが発売されて以降、これを使ってAndoroidアプリの開発を検討している方も多いと思います。

Androidエミュレータを(現実的な速度で)使う場合には事前にIntel HAXMをインストールする必要がありますが、HAXMは(Intel製なので当然ですが)AMDのCPUをサポートしておらずインストールすらできません。 幸い、2018年7月からAndroidエミュレータが「Hyper-V」をサポートしたため、AMDのCPU(Ryzenとか)でも、Androidエミュレータが現実的な速度で使えるようになったようです。

android-developers.googleblog.com

以下、Windows10上でAMD CPUでAndroidエミュレータを起動する方法を説明します。

1.まずは、AMDの仮想化機能を有効にする。

仮想化機能が有効になってるかは、タスクマネージャーで確認できます。

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無効になっている場合は、BIOSの設定で有効にする必要があります。私の使っているマザーボードではデフォルトが無効になっていました。 Andoroidエミュレータが起動できない場合、仮想化機能が無効になっている可能性が高いのでBIOS設定を確認してみて下さい。

2.Windowsハイパーバイザープラットフォームをインストールする。

Windowsの設定を開いて、検索の入力フォームに「Windowsの機能の有効化または無効化」と入力して、設定を開きます。

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なかから「Windowsハイパーバイザープラットフォーム」を探してチェックを入れてインストールします。

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これで、AMDのCPU上でAndroidエミュレータが使えるようになります。

参考:ASUSマザーボードで仮想化機能を有効にする方法

マザーボードのロゴが表示されたところですかさず[F2]や[DEL]などを押してBIOSの設定画面に入ります(キーはマザーボードによって異なります)。

Advanced > CPU Configurationメニューを開くとある「SVM Mode」というメニューがCPU仮想化機能の有効/無効を切り替える画面です。これを、Enableにすることで、CPU仮想化機能が使えるようになります。

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ASUS ROG STRIX B450-F GAMINGのCPU仮想化機能設定画面