じーろぐ

日々の記録。コンピュータやプログラミングの話題が多め。

PCの電源スイッチが接触不良になった場合の簡単な修理法

6年以上使っているパソコンケース(Abee smart 520T)の電源スイッチが接触不良になってしまい、押しても2,3回に一回しか電源がつかなくなってしまいました。 長年使っていると割とよくある現象のようで、ネットを検索するとタクトスイッチを購入して交換している人も結構います。

例: www.lotusdigital.jp

netorder365.com

この方法だと確実に修理することが可能な反面、ハンダゴテでの作業が必要で結構面倒です。 今回は、スイッチ交換ではなく接点復活剤を使って簡単に(バンダ付け作業することなく)接触不良を直すことができたので、その方法をメモしておこうと思います。 (ただし、この方法で修理できるのは接触不良レベルまでで、機械的に完全に壊れてしまった場合は交換するしかありません)

1.電源スイッチ内部のタクトスイッチを探す

まず、壊れたスイッチ本体(通常は外側がカバーに覆われている)を探します。

ケースによって異なると思いますが、電源スイッチ部分を覆っているあたりのカバーを外します。 これが使っているケースのスイッチ部分。

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ネジを外して、カバーを取ると…下の写真のようなタクトスイッチが見つかるはず。 (外し方はケースによって異なるので、壊さないように注意して外してください)

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2.接点復活剤をボタンの隙間に噴射する

接触不良の修理に使うのは接点復活スプレー。今回は、KUREのコンタクトスプレーを使いました。(同じ会社が出している有名なKURE 556ではないので注意してください。)

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このタクトスイッチは小さくて分解困難なので、この状態のまま接点復活剤を中に流し込む必要があります。どうするかというとスイッチを押しこんだ時にできる、本体と(押したときに上下する)ボタン部分の隙間を利用します。

スプレーノズルをスイッチに押し付けて、スイッチを押した状態にして、スプレーを噴射し本体とボタン部分の隙間から流し込むイメージ。 流し込む量はそんなに大量じゃなくて良いです。注意点は、スプレーなので換気の良い場所で作業することと、マスキングテープなどで周りの部品にかからない対策をすることです(私はティッシュで囲って作業しました)。

3.ひたすらカチカチ連打する

スプレーしたあとは、何度もスイッチを押して浸透させてください。(ここが重要です。50回以上カチカチ押してください。)

細かいやり方は、以下のサイトが参考になります(タクトスイッチではなくマイクロスイッチの例ですが、やり方は同じです)。

スイッチの内部接点洗浄

このコンタクトスプレー(接点復活剤)は、マウスのチャタリング修理などでも使えて一本あると結構便利です。

この方法でスイッチを修理して半年ぐらい経ちますが、一度も接触不良なく動作しています。 電源スイッチが接触不良だと結構ストレスが溜まるので、同じ現象に悩まされてる方は(自己責任で)試してみてください。